額装作品のフレームを新たに変えてみました。
la baguette(ラ・バゲット)は”細い棒”のことを意味します。
フランスでは基本的に額縁をオーダーサイズでカットし、組み立ててもらいます。
そのため「額縁を選ぶ」のではなく「バゲットを選ぶ」と表現をします。
以前に "antinette poisson"の手すきの紙を額装した作品です。
始めは、絵と合わせた技法 Lavis(ラビ )が、わりと主張しているため、白色のシンプルなフレームを選びました。
フレームがシンプルなぶん作品の邪魔をせず、自然と視線が絵と”Lavis"に集中する効果がありました。
インテリアとしても飾りやすく、優しい仕上がりとなりました。
そして、今度は、黒色のデコラティブなフレームに。
作品全体でどんと存在感が増しフレームの主張が際立ちました。
デコラティブなものではありますが、フレームがしっかりと作品を引き締め、シックで落ち着いた印象になりました。
飾る場所は選びますが、作品に華やかさが加わりました。
今回フレームを変えてみようと思ったきっかけは、このフレームの花模様が絵とシンクロしている気がしたためです。
時々、フレームとの出会いも必然だと感じる時があります。
額装の表情も選ぶフレームで変わり、最後の仕上げのワクワクする瞬間でもあります。